車載診断業務全般

自動車業界では、車両の電子制御化が進み、ECU（電子制御ユニット）の数や機能が増加しています。市場ではディーラー向け診断機の高機能化や、ECUごとの診断要件の複雑化が進行。開発現場では従来のやり方だけでは対応が難しくなりました。複数の競合が参入し、品質・コスト・納期のバランスや、幅広い診断業務への対応が求められています。

当社では、長年培ってきた車両診断/通信分野の専門知識と、幅広い技術力を活かし、ECU設計部門との密な折衝や、診断仕様の最適化、サプライヤーとの連携による開発プロセスの効率化を実現しました。市場投入後の不具合対応や、診断に特化したECU設計、工場での不具合解析、各車両プロジェクトのPMO、法規・セキュリティ対応まで、診断というキーワードを軸に多岐にわたる業務を一貫してサポートしてきました。

当社は、既存のUDS（Unified Diagnostic Services）や各種診断プロトコルに精通したエンジニア陣により、主にディーラー向け診断機を構築しました。ECU設計部門と連携し、診断要件の抽出から仕様策定、バリデーションまで一貫して担当。海外サプライヤーへの仕様伝達や市場展開後のサポートまで、幅広い工程をカバーしました。個別要件にも柔軟に対応し安定した品質を実現しています。

生産工場で発生する車両不具合の原因解析を国内外問わず数多く支援してきました。診断データの収集・分析を通じて現場での早期原因特定や再発防止策の立案を行い、生産ラインの安定稼働に貢献。また、工場の検査工程に合わせた実際の診断シナリオの設計・作成も実施し、現場スタッフの負担軽減や品質向上にも寄与しています。

車両診断/通信 の専門家として、実ECU設計段階から診断仕様の策定やバリデーションに深く関与。設計ミスや仕様漏れの早期発見・修正により、開発効率と品質向上を実現しました。加えて、生産現場や市場で発生した不具合への技術支援も迅速に対応し、現場と開発部門の橋渡し役として高い評価を得ています。